SSS2024で発表しました。
担当:池田
こんにちは。
8月10日から12日まで、宇都宮で開催された情報処理学会情報教育シンポジウム(以下SSS2024)に参加しました。SSS2024は、情報教育に関する研究をポスターやスピーチ形式で発表する大会です。
池田は、SSS2024の3日目(8月12日)に「反転型プログラミング演習でどのように動画教材が使用されているのか?」というタイトルで25分の発表をしました。 授業動画の視聴率や、学生がどのように視聴しているのかを視聴過程グラフで表し、視聴過程グラフのパターンを分類した結果と考察を発表しました。 60名ほどの大勢の人の前で発表することは今までになく、心臓が飛び出るほど緊張しましたが、ここまでの研究成果を悔いが残らないように伝えたいと思いながら発表をしました。
動画を継続して視聴する学生と、そうではない学生が分かれていることを発表した際に、ざわざわと驚いたような反応がありました。特に、学生の視聴過程グラフをパターンごとに分類した「視聴過程スタイル」に興味を示してくださる方が多い印象でした。視聴過程スタイルは研究メンバーで作業を何度も重ね、議論したものでしたので、嬉しい気持ちになりました。
この本番までに、ギリギリまで練習をし、シミュレーションをしました。質疑応答はどのような質問が飛んでくるか分からないため、研究の意味と何をしたのかをはっきり理解しなくてはと思い、スライドを1枚1枚確認しながら、これまでの成果を振り返りました。
ゼミでは、よく「本質」という言葉を耳にします。
理解しているつもりだけでは、上手く言語化はできません。物事の本質を理解しなければ、相手に伝わりにくくなるのです。そのため、自分が本当の意味で理解できているのかを何度も自問自答しました。
他にも、説明の工夫をしました。
私は本研究の中で、何度も「視聴過程グラフ」という言葉を耳にしましたが、初めて聞く人にとっては、一から説明 をされなくてはどのようなグラフでどのように見れば良いのかは分かりません。
細かく説明しすぎると、かえって理解がしにくくなってしまうため、使う用語や一文の長さも意識しました。
知らず知らずのうちに視野が狭まっていないか、他者視点になっているかを意識するきっかけになりました。
発表後の質疑応答の際にも、これからの研究に繋がる提案や意見をいただき、とても勉強になりました。 発表をして終わりではなく、ここはまだ通過点であることに気づきました。
研究は、様々な人の協力や議論があるからこそできるものだと思いました。議論が活性化した瞬間は、本が積み重ねられる感覚のようでした。 これからの研究をどのような形にしていくかを考える機会にもなりました。
学会の最後に、4年生2人で写真を撮りました。
緊張が解けた瞬間です。
人生でもトップ3に入るほどのビッグイベントとなりました!