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英語初心者が行く!海外学会発表 in Morocco🇲🇦

担当:米山

モロッコで開催されたOCCE2025にて学会発表を行ってきました. "ChotGPT: An AI-Powered Tutoring System for Introductory Programming That Avoids Giving Direct Solutions" というタイトルで,答えを教えない生成AI「ChotGPT」について発表しました. OCCEはコンピューター教育に関する研究を発表する場で,様々な国の研究者が集まります.

私は3年の後期から約1年間,ChotGPTについて全力で研究してきました.これまで国内学会で3回にわたってChotGPTの発表を行い,今回は初めての海外学会発表に挑戦しようということでOCCE2025の参加を決めました. 7月から論文執筆を行い,発表ではランバッカー先生にレビューをしてもらうなど,多くの時間を費やして準備を進めてきました.私は英語が本当に苦手で,これまでなるべく英語を遠ざけるようにして過ごしてきたため,英語の能力面でかなり不安がありました. 初めは発音や文法を気にしていました.しかし自分のレベルに合わせた短い英文に直していく作業をしている中で,自分の研究の大事なポイントをどう言語化するかが一番大事なのだと気づきました.言語化さえしっかりできれば,多少の文法や発音の誤りがあっても研究の本質は伝わります.

当日は,人生で一番緊張しました.緊張しすぎて,先生や友達に話しかけられても上の空だったと後で聞きました. 発表中は自分の英語が伝わるか不安になりましたが,聞き手が笑ってくれたり反応を示してくれたことで,内容が伝わっていることが実感でき,とても嬉しかったです. この経験を通して,学会においては英語の上手い下手について考えるよりも,自分の研究をいかに自信を持って説明できるかが大事なのだと学びました.

Q&Aの時に,プレゼンターと一対一の対話ではなく,参加者全体で議論が発展していった様子が,今まで参加した学会とは違って新鮮で面白く感じられました.



よね発表
心臓が口から飛び出そうになりながら発表する様子

3日目の懇親会では様々な国の方が集まっていて.私はそれぞれ,ペルー,スペイン,オーストリアの方たちと話をしました.先生と席が離れて誰も頼れる人がいない中でガチガチに緊張していました. 私は英語の聞き取りに不安があったので,内容が聞き取れず会話に入れないという状況を避けるために,ひたすら私から相手の国について質問をする戦略で挑みました. 結果的に大成功で,相手の先生方も私の拙い英語を一生懸命聞き取ろうとしてくださったおかげで,話が弾みました.さまざまな国の美味しい料理や文化について教えてもらい,自分知らない世界を知ることができてとても楽しかったです. 帰る頃にはジョークを言い合ったりして腹筋が痛くなるほど笑いました. 終わったあとはるんるんしながら部屋に戻ったのを覚えています.本当に楽しかった!


ハビエルさんとの写真
ハビエルさんとニコニコの私たち

私は食べることが大好きなので,モロッコの料理を楽しみにしていました. タジン鍋が有名なのですが,タジン鍋にもいろいろ種類があり,料理が届くまでどんな味のものが来るかわからない緊張感も楽しみました. たくさんの野菜が乗っているものやミートボールが乗っているものなど様々でしたが,どれも美味しかったです. スーパーでタジン鍋の素を買って帰ったのですが,本当に匂いが強烈でした.ジップロックを二重にして封印してもスーツケースを開けたらタジン鍋の匂いでいっぱいだったときは絶望しました.先生にはゼミ室に持ってこないように念押しされました笑

パチモンドラえもん
パチモンドラえもん
ドキドキしながらタジン鍋を覗く様子

今回の学会は私の人生において非常に大きな経験となりました.ChotGPTの研究は自分にとって,学生生活で最も情熱を注いだテーマです. 本当に本当にたくさんの時間をかけてきました.今思うとこの一年はずっと論文執筆と発表準備に追われていた気がします. その研究の成果を海外の学会で発表し,多くの方に聞いてもらえたことは大きな自信になりました.あと卒業まで全力で研究を頑張ります!

パチモンドラえもん
おまけ:ハッサン2世モスクとパチモンドラえもん